2009年5月26日

文化の違い

北欧(スウェーデン、デンマーク)に来てから、驚くことがいくつかある。文化の違いというか、価値観の違いというか。今日はその辺をいくつか紹介したいと思う。

特に驚いたのは電車に改札がないことだ。誰でも駅のホームまで行ける。事前に券売機か駅の窓口で切符を買ってから乗るのだが、窓口で買った方が窓口の手数料が加算されて切符代が高くなる。券売機だと自動化されている分安いのだろう。そして電車に乗った後は、時々車掌が切符の確認にくる。指定席でもないのに、誰の切符を確認して、誰を確認してないか、ちゃんと認識しているのだろうか・・・。何度か電車に乗ったが、毎回確認に来るわけでもなく、まったく来ない時もある。簡単に無賃乗車出来てしまうのだが、見渡してみると結構みんなちゃんと切符を持っている。モラルが高いのだろうか。東京あたりで、ホームまで誰でも行ける、なんてしてしまうと、あっという間に浮浪者のたまり場になってしまうような気もする。

次に驚いたのは、完全なカード社会だということだ。ミネラルウォーター1本でもカードで買える。日本でも最近クレジットカードで簡単に買い物できるようになってはきているが、まったく桁外れに違う。旅行者は現金をまったく持っていかなくても、クレジットカードさえ持っていれば生活出来てしまう。日本のタクシーでも「VISA」の表示があったり、「カード可」と書いてあっても、いざクレジットカードで支払おうとすると露骨に嫌な顔をされるか、「私、この機械使ったことないんですよね。お客さん、現金持ってませんか?」と必ず聞かれる。大きな違いだ。田舎町のパン屋さんで買い物をした時は、パン屋さんの機械でカードを認証してくれなくて困った。結局手持ちの現金で払ったのだが、まず最初に言われたのは「ここを曲がってあそこに行くと銀行があるから、そこでキャッシングして来い」ということだった。こちらは完全に旅行者なので、そのまま払わずにドロンとしても絶対に追跡しようがないと思うのだが、その辺はゆるいというか、やはりモラルが高いのだろうか。

もっとたくさん書きたいのだが、もう一点だけ。ウォシュレットは日本独自の文化だとみなさん御存知だろうか?慣れとは怖いもので、今や私はウォシュレットなしでは生活できなくなっている。国内で出張する時も、必ずホテルにウォシュレットがあるかどうかを確認する。3日もない生活が続くと、もう泣きそうになる。まぁ、日本独自の文化ということは、当たり前だが北欧にはないわけだ。10日間も滞在していたわけだから、それはもう・・・。さらに追い打ちをかけたのが、紙の厚みだ。半端じゃないくらい厚い!以前に向こうのカタログを参考にしながら、日本語版のカタログを作成しようと印刷屋さんと打ち合わせをしていた時、「こんな厚い紙は使いませんよ」と言われていたのだが、紙という紙はすべて厚い。普通にパソコンでプリントアウトする紙も、弊社で使用しているアスクルの安い紙の何枚分もの厚みがある。トイレットペーパーにいたっては、日本のタオルペーパーぐらいの厚みがある。みんなどういうお尻をしているんだろう???水に濡らしてもビクともしない。途中から気付いて、濡らしてから拭くようにしたのでダメージはかなり軽減されたが、水で濡らしても平気なトイレットペーパーなんて、トイレに流して溶けるのだろうか?などと疑問に思わざるを得ないが・・・。森が多く、木を原材料にした製品が多い地域なので、紙資源に対しても無頓着なのだろうか。必要以上にすべてが厚かった。

北欧はエコ先進国だと聞いていたが、まったくそんな様子はどこにもなく、今回の滞在中は実感できる場面はまったくなかった。日本の方がよっぽど進んでいる気がする。 最後にもう一点。日本人の観光客はマナーが悪いという声を昔はよく耳にしたが、団体行動が多いために目立つだけであって、ドイツからの旅行者も、フランスからの旅行者も、スペインからの旅行者も、観光地に行けば日本人とほとんど大差ない。団体行動が多く、かつ大量に発生するので目立っているだけで、結局みんな同じなんだとも思った。

ほかにももっと気づいたことはたくさんあるのだが、またの機会に少し紹介したいと思う。
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2009年5月23日

スウェーデンの首都『ストックホルム』

今日、いよいよスウェーデンをあとにする。今日はストックホルムからデンマークの首都、コペンハーゲンまで移動だ。地球の歩き方には、ストックホルムはこう紹介されている。一部抜粋する。

13世紀からの古い街並みをもとに、人間環境を大切にする近代的な計画理論にのっとって造られた都市。その美しさには誰しも文句なしに感心するだろう。商業的な動機に左右されず、高い理想を掲げ、都市計画の専門家たちが何世紀もかけて営々と造り上げてきた。ストックホルムは世界にも類を見ない近代都市のひとつなのだ。
なるほど確かに、と思わされる部分はいくつもある。正直言って、ここが一国の首都とは到底思えない、しかも先進国の主都なのだが、至る所に緑があふれ、古い町並みもと調和している。かといって近代ビルがないわけではない。マクドナルドやセブンイレブンも至る所にある。でも、今まで過去に自分が訪れたことのあるどの都市とも大きく違う。

なんだか最近のブログはすっかり観光日記化しているが、いくつか写真で紹介しよう。















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2009年5月22日

初オペラ

スウェーデンのオペラハウス(ロイヤルオペラ)で、生まれて初めてオペラを見た。会場は映画で見る雰囲気とまったく同じで、素晴らしいの一言に尽きる。どう表現しようとしてみても、実物から伝わる歴史というか感動と比べると、陳腐に思えてしまってちょっと例えようがない。







日本語では『椿姫』とされる『La traviata(ラ・トラヴィアータ』を見た。話の内容はまったく知らなかったのでホテルに戻ってからインターネットで調べてみると・・・

オペラを見た直後に自分が想像していたものと全然違っていた・・・。う~ん、やはり芸術は難しいのか。。。

でも、滅多に経験できない貴重な体験で、とてもよかった。また機会があったら体験したいと思う。
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2009年5月21日

スウェーデンでの食事

こちらでは、外で食事をすることが多いらしい。広場を取り囲むように、周りの建物の1階が全部レストランになっていた。





日中はとても暖かい。日本にいるのとそう変わらない。しかも湿度が低いのでとても過ごしやすい。ただ、スウェーデン北部では白夜が見られるということもあってか日がとても高く、日差しは日本よりもキツい。さすがにそろそろ耐えられなくなって、今日はサングラスを買った。夜9時を過ぎても、まだ真昼間のように明るい。陽が落ち始めると急に寒くなるので、これらのレストランには毛布が用意されている。



寒くなったらみんな毛布を膝に掛けたり、毛布にくるまって飲んだりしている。どのレストラン、どのカフェを見てもとってもお洒落だ。ただ、メニューを見ても理解できないのが辛い。例えば、「じゃがいもの煮込み、肉とたまねぎ入り」って英語で書いてあっても、これが肉じゃがだとわからない(実際には肉じゃがなど出てこないが・・・)。実際に何度か、注文して出てきたものを見て驚いた。どうもメニューに対しての発想が貧困だ。日本で、写真入りのメニューに慣れ過ぎてるのかも知れない。

海外に来て改めて思うのは、日本の居酒屋って素晴らしい!ということ。アメリカや他の国に行った時も思ったが、一品料理の種類がたくさんあって、いろ~んなものを少しずつ楽しみながらお酒を飲むというお店がないのだ。例えば今回のスウェーデンは、基本的にメニューの中のジャンルが3つしかない。「前菜」「メイン料理」「デザート」の3つ以外はドリンクだ。いろんなものを少しずつ食べてみたいのだが、これらを一品ずつ頼むと日本人には多過ぎて食べられないし、結局メイン一品だけになってしまう。メインが外れたらアウトなので、とても悲しい思いをする。

話は変わるが、今テレビをつけたら、「アルプスの少女ハイジ」をやっていた。びっくりだ。外国に来て、古い日本のアニメが見れるとは思わなかった。
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2009年5月20日

Made in Japan

Bonaの世界代理店会議には、数えてみると全部で26カ国が参加していた。ほとんど全員がデジカメかビデオカメラを持ってきているのだが、SONYとかCANONとか見慣れた文字、見慣れた機種が多く、注意して見てみると全員が日本製だったので驚いた。世界で一番いい機械を作るのは日本人だと思っている人たちも多く、なんだかちょっとうれしくなった。仲良くなったベルラーシとかアルメニアとかの人は、車はトヨタしか乗らないと言っていた。ロシアや東欧諸国では、PRADOが大人気だそうだ。

さて、今日はスウェーデンとデンマークの間にあるベンという島に行った。そこでティコ・ブラーエ博物館に行った。修正天動説を唱えた人物らしく、16世紀当時では世界最高峰の天体観測を行っていたらしい。そのティコ・ブラーエが観測所を設けて16年間(だったかな?)過ごした島なんだそうだ。



博物館は昔の教会を利用しており、とても素晴らしい建物だった。その隣には昔の城跡があり、現在ではお城はなく庭園になっているのだが、これまた手入れが行き届いて素晴らしい庭園だった。





私も含めて人というのは、得てして新しいものに飛びつきたがるが、ヨーロッパに来ていて感じるのは、歴史の重みである。建物とか目に見えることだけではなくて、私たちの日頃の行動でも、どんなことであっても、結果は必ず何かを積み重ねて起こった必然であり、積み重ねの重みによって『他人を感動させられる=人の心が動かせる』のではないか、などと感じざるを得ない。 良い習慣は一日で辞められる。悪い習慣は一日で身に着く

良い習慣を続け、その積み重ねによって人の心が動かせる人間になりたいなぁ、などと思うのである。
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2009年5月19日

古城でのディナーパーティ

昨晩のディナーは、とても雰囲気のいい古城でのパーティーだった。マルメ市内から、こんな風景の田舎道を30分ぐらいバスで移動した。





すると、池の中に浮かぶ美しいお城が見えてきた。







なんとも言えないいい雰囲気で、言葉ではちょっと言い表せない。みんなはしゃいで写真を撮りまくっていた。特にアジアから来たひとたち・・・

お城の中はこんな雰囲気だ。







ただ、せっかくのいい雰囲気なのに、ワインがいただけない。正直美味しくない。食事はもっと・・・

アジアの人たちの方が、食にはうるさいのだろうか。雰囲気が雰囲気だけに、とてももったいない。一度は行ってみたい場所だとは思うが、もう一度行くかと聞かれると、???

スウェーデンに来てから、改めて食の大切さを感じている。う~ん、もう歳なんだろうか・・・
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Bonaの世界会議

今日から本格的に、Bonaの世界代理店会議が始まった。マルメの本社・工場にも初めて行ったのだが、驚いた点がいくつもあった。まずは人が少ないこと。本社機能がもの凄くスリムだ。本社工場には、製造の現場作業員を含めても137人しか働いていないという。作業員が結構含まれているので、社員としては80名くらいか。

次に驚いたのは、研究開発部門の充実だ。このマルメだけで15人もいる。このマルメ工場は、水性塗料の大半は製造しているが、UVコーティングは別工場で、研究開発チームも別、接着剤も別工場で、研究開発チームも別。いくら世界トップシェアのメーカーといっても、業界があまりにもニッチな狭い業界なので、売上でみるとそんなに大したことがない規模のメーカーなのに、売上対比でみると、こんなに研究開発部門に人員がいて、広くて充実しているところは今まで見たことがない。

工場の規模は大したことないのだが、釜がたくさんあるのに驚いた。やはり彼らの最大の特長は、万能なポリウレタン樹脂を製造するのではなく、フローリング専用に自分たちで設計し、自社でポリウレタン樹脂を製造しているところだろう。そう考えると、研究開発に人員が多いのも納得だ。

出来あがったポリウレタン樹脂を水に分散させた塗料の元、いわゆるディスパージョンを作ったあとは、いかに添加剤を加えるかになるので基本的にあとはブレンド作業だけ、混ぜ合わせるだけになる。混ぜる順番は大事だろうなとは想像しながらも、何かを投入することで化学反応を起こすわけではなく、混ぜるだけだと簡単に今まで理解していたのだが、添加する順番とか量だけではなく、回転する速さだとか投入する速さだとかで性質が大きく変わってくるらしい。恥ずかしながら、今まで全然知らなかった。

そう考えると、ポリウレタン樹脂を製造するノウハウだけでなく、出来あがったディスパージョンをどうやって製品に仕上げていくか、過去のノウハウの蓄積を感じた。それでも開発を始めてから製品になるまで、早くても3年はかかるという。特に苦労の8割は、レべリング性能を損なわずに、いかにして発泡をおさえるか、その消泡性能をいかに長期間持続されるかということに費やされるらしい。1週間とか1か月しか性能を保証しなくてもいい塗料であれば、簡単にできるらしい。

短期間で多くのことを学び過ぎて、消化不良にならないように努めたいと思う。

さてこの世界会議、50名以上参加しているのだが、東欧諸国が多いことに驚いた。世界会議といっても、彼らのホームグラウンドであるヨーロッパ諸国とアメリカからは参加していない。恥ずかしながら初めて聞く国名がいくつもあった。

面白いもので、放っておかれると誰に何を言われるでもなく、中近東は中近東の人たちで固まり、東欧は東欧の人たちで固まり、アジアはアジアで固まってくる。そう思うと、結構日本って微妙なポジションなんだよな~。

余談でした。

時間があったら、観光がらみの写真とか話もアップしたいと思います。










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2009年5月18日

持続可能な社会

弊社の取引先であるスウェーデンに本社を置くBona社が、世界中の代理店を集めて世界会議を行うというので、一昨日からスウェーデンのマルメに来ている。土曜日の夕方に到着した。日本からは、成田→コペンハーゲンの直行便で10時間半、コペンハーゲンからは電車で20分くらい。駅を降りていきなり目に入る風景がこれだ。やはり歴史を感じる。



宿泊するホテルはここ『Elite Hotel Residens』。こじんまりして、なかなか感じのいいホテルだ。



街の中心部にあるので、着いたらすぐに周囲を散策してみた。すぐ近くの大広場がこんな感じ。すごく歴史のある街並みで、とても美しい。至る所に感動するところがあり、正直鳥肌が立った。



結局たいして眠れず、昨日の朝は5時前に目覚めてしまったので、ホテルから歩いて10分くらいの距離に14世紀に建てられた古城があるので、そこまで散歩に行ってみた。マルメヒュース城だ。とても美しい。



その時代時代によって、お城だったり、市場だったり、監獄だったりと いろんな使い方をされてきて、今は博物館と美術館になっているそうだ。 しかし驚くのは、こんな風景がスウェーデンで三番目に大きい都市のど真ん中から、10分程度歩けば出現するというところだ。 しかも散歩中に、このお城周辺の緑から、羊を発見! 後ろの庭にはウサギを発見! 白鳥は泳いでるわ、鴨の親子はたくさん散歩してるわ、 いくら自然や緑と共生していると言っても、我々日本人が感覚として持っているものとあまりにも次元が違う。

東京に皇居があったり、新宿に新宿御苑があったりということとはまったく次元が違うのだ。とにかく街全体が歴史を重んじ、自然と見事に調和している。しかも街全体に無理がない。当然日本とは人口の違いはある。しかし、単に人口が少ない田舎町だという一言では済ませられないものがここにはあるのだ。

Bonaは、このスウェーデンのマルメに本社を置く。盛んに好んで『Sustainability』(サステナビリティ)という言葉を使うが、これは日本語に言い換えると『持続可能な社会』。 将来の世代のニーズを満たす能力を損なうことなく、 今日の世代のニーズを満たすような開発とも言われており、平たく言う

「環境」と「開発」を、互いに反するものではなく共存し得るものとしてとらえ、環境保全を考慮した節度ある開発が可能であり、重要である
という考えだ。  スウェーデンに来て、このマルメという街をゆっくりと堪能して初めて、 彼らが『Sustainability』を強調する理由や、スウェーデンが今、世界から注目されている理由、 そして『Sustainability』のひとつの答えを見たような、そんな気がする。

ヨーロッパは遠いので、今回は参加しようかどうするか、実は随分と迷った。仕事に関しては、昨晩ウェルカムパーティーがあり、今日から本格的にプレゼンテーション等を受けるわけだが、上に書いた経験と発見だけでも今回は来てよかったと思う。

滞在中に時間を見つけて、久し振りだがまたブログの更新などしたいと思う。
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